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久しぶりにエロゲに関するコラムっぽいものを書こうかと思います。
ネタはコンシューマ版『花と乙女に祝福を~春風の贈り物~』OP曲とOPムービーについて本家ensembleが全面否定した件についてです。



残念ながらオリジナルの方はプレイしていないので内容までは触れられませんが、巷の評価を聞く限りではPC版の内容と違うOPムービーという意見は多かったようで。

ただ、それだけに疑問に感じる部分が多かったのでそれについて書いていきます。

■1.ensembleはどこまで移植の制作に関わっていたか

まず素朴な疑問としてensembleがどこまで監修していたかということ。私は制作については素人なのでどんな経緯や契約になっているかは判りませんが、ある程度開発が進んでムービーが公開された段階でこんなコメントを出すというのは途中でチェックしていないの? 仮に一緒に開発さに携わっていてムービーも公開前に確認すらしていなかったのかと思うのは当然でしょう。

もし一緒に開発していてチェックしていないのならensembleの過失だし、依頼主であるensembleの要望通りに作らなかったとしたらアルケミストの責任でしょう。ただ、今回のコメント内に、

>我々(株)ウィル/ensemble、並びにじんべい氏をはじめ
PC版制作スタッフは一切の関知、関与、監修をしていないことをここにご連絡させて頂きます


とあるように、開発には一切関わっていないことからもアルケミストに制作を丸投げしていたのが判ります。その上でこんな声明を出すというのは個人的には異常という気がしてならないですね。ちゃんとした指示や依頼をした上で確認をしているのならこんな事にはならないはず。それをしていなかったensembleのミスや手落ちを詫びることはしないで一方的にアルケミストを批判するというのは社会的倫理とかを考えた時にあまりにも一方的すぎる気がします。

私の仕事である飲食関係に例えるなら、「予算は○万円で、○日までに作ってくれ」と言って、いざ当日用意したら「アレルギーで食べられない、これは嫌いだから入れるな!」と言われたようなもの。確かに確認していない責任もあるでしょうが、事前にPC版のOPムービーが使えないのならそれに見合うものを作るように指示を出すのは当然でしょう、会社的に考えて。


■2.なぜネット上で批判するのか

私が今回の一件で首を傾げるのは何故公開されてからこんな声明を出すのかという疑問。これだけでも開発にノータッチというのが判るというものですが、公開された当日にコメントを出していることからも公開前に確認していたように思えます。

その上で差し止める訳でもなくOHPでコメントを出すというのは不可解です。
(まあ揉めた上でアルケミが公開を強行した気もしますがw)
これの意図するところはensembleのチェックを怠ったミスを隠す為に先に批判したのではないかと思ってしまうんですが…先にコメントを出してムービーを見ればプレイした人間なら明らかに違う別物と判るでしょうし、プレイしていなくとも大元の ensembleが違うと言っているのならアルケミに非があると思うでしょうね。要は世論を味方につけて有利にしたかった狙いを感じます。

更に勘ぐりをすると不本意なムービーを作り直させる為にあえてこんなコメントを出したという気も。当然、意図していないものを作ったアルケミ側に責任のウェイトを多くする為にユーザーを味方につけたかったのかもしれませんね。


■3.ensembleは自社作品をどんな風に考えているのか

少し話が逸れますが、ensembleがネット上で話題に上がったのは「花と乙女に祝福を」を作った時ですが、その発売日5/29よりも2ヶ月近く前の3月に個別ルートのあらすじを公開したことでしょう。エロゲで、しかもADV作品でネタバレに近いことをするというのはリスクが高いと当時は思ったものでした。この時からensembleというメーカーの資質が他のメーカーと比べてちょっとずれていると感じていましたね。

で、1と2を語った事を加味して考えると、わざわざこんなコメントを出すぐらいに「花と乙女に祝福を」を大事に思っているにしては移植時に殆どチェックや制作を丸投げしているというのはかなり変ですねぇ。そりゃメーカーによっては1度でも作ったものは過去と見なしているのかも知れませんが、それにしても今回の一件は少なくとも自社製品に対する愛情というものが感じられない。先に書いたようにユーザーがガッカリするようなネタバレも平気にする姿勢からもensembleというメーカーのポリシーというものがよく判らないですね。


■まとめ

ensembleの最大の失敗の2つ。
1つは「花と乙女に祝福を」の移植を丸投げしてしまったこと。これに尽きるでしょう。一から十まで携わらなくともしっかりと監修するべきだったというのが本音。そうすればわざわざあんなコメントを出すような事態に陥らなかったと思うし、アルケミとも揉めなかっただろうに。

2つ目はこのトラブルを公にしてしまったこと。
正直な話、一般企業として考えると非常に初歩的で幼稚なトラブルの類でしょう。しかもユーザーの目に触れるべきではない舞台裏をご丁寧に公開するあたり場当たり的で感情的になっているなと感じてしまう。

しかも他社であるアルケミストに対して一方的にこの物言いですから今後揉めるでしょうし、何より内輪の事情を公にするという倫理的から見ても社会的信用も無くなると思うんですけどねー(エロゲメーカーに社会的信用があるかは置いておいて)。


今回の件を総括するとゲームメーカーというものが未だに未成熟というのが判ったと思います。自分のミスを棚に上げて他の失敗を論う姿勢というものがあまりに滑稽というもの。繰り返す延期やバグがあっても自信と責任を持って世に作品を送り出すメーカーの方が何倍も好感が持てるんじゃないでしょうか。

もうちょっとぶっちゃけ気味で追記。

+ + + + + + + + + +
今回のensembleの言い分としては、

「作品のイメージと違う物を作ってんじゃねーよカスがっ!(#゚Д゚) だから俺らが正義だ」

と言いたいんでしょうが実際は、

アルケミストに制作を丸投げしていざムービーを公開したら違っていたからネットを使って難癖をつけたという無様な姿を曝してしまったというのが実情。


もう1つensembleの失態として判るのが、18禁作品なのにライターが一切ノータッチだったというのをバラしてしまったという事。それじゃあエロシーンを抜いたところは誰が作っているの?っと思ってしまうよ。そりゃアルケミの中の人が書くんでしょうが、それで良いのかと思ってしまうよ。リトバスCEだってライターがしっかり携わっているのにこの違いですからね。どれだけ作品に愛着が判るというものです。



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無題
ファンディスク関連で作品スレがメーカーアンチスレ化したメーカーはやることが違う…ってのがここから感じた印象ですね。

私はオリジナルゲームとFDプレイしましたが…前者はライトにやる人にはおとボクよりとっつきやすい点は良かったのですが、後者は女装ネタの使い方が時代遅れきわまり無かったのが残念でしたね。

>>責任
コンテンツ産業関連の人や、そっち寄りの人と交流経験をもてましたが、正直この方面の責任感について希薄でも出来る敷居の低さに甘えている印象がたぶんにありますね。

>>追記感想
その状況で文句垂れる人間なら…まぁFDもあのレベルか
リーセリファ 2010/06/13(Sun) 編集
無題
この業界って、他じゃ有り得んことが平然と行われて、ユーザーも、またかみたいな点がありますものね。いつまで、未成熟なのかと思いますが。
まあ、でも、私もこれ見ても、良くある事程度にしか感じないんだよなあ。
業界もだらしないけど、ユーザーも厳しく突っ込まないから、こういうのが改善されないんかな。
ちょうど、レベルの低い政治家を政治家たらしめているのが、有権者であるようにね。
名無しの人 2010/06/13(Sun) 編集
無題
アルケミは過去にもバルドでやらかしたことあるみたいですし、PS2パルフェもシナリオが酷かっただけにチェック体制何か違うのかなとか思っちゃいました。
ゲストさん 2010/06/14(Mon) 編集
無題
>>業界について
私は政治よりも、寧ろヒロイン免罪符について近い印象を感じていますね。
エロゲー二限りませんが、美少女系作品のヒロインの行動や性格って別ジャンルなら免罪符が無いので完璧にダウトな行動が多いという具合…

一例としてはツンデレが流行るまでDQ7のマリベルは別の事情を無視すれば批判派も相応にいたわけですし
リーセリファ 2010/06/14(Mon) 編集
喧嘩両成敗
こちらでははじめまして。M1号と申します。
今回の「花と乙女に祝福を」移植騒動ですが、両方を取り巻く状況を見てコメントするならば「両方に責任がある」としか言えませんね。
Ensembleの方も移植に関して監修を行わず丸投げしたことは問題がありますし。今は移植もろくに売れず、評価もされない時代だといえど最低限自社作品の移植に関し監修なりしておいた方が(製作者側に)納得のいくものは作れるでしょうが、それを行っていない事を公言した点で墓穴を掘っているとしか思えません。
またアルケミストの方も、そうした新曲を使うのならすでにOPが原作版から存在する移植のOPにして「合わない」と反感を買うよりは、自社オリジナル作品のOPにでも使えば反感を買わずリスクは少なかったでしょうが(そもそもアルケミスト自体病的なまでにリスクを恐れる企業体質とは言えど)、自社のオリジナル作品が振るわない(注)状況ではオリジナルを出したとしても売れないリスクが高いので移植で使ってしまえ、と浅はかに考えていた部分もあったでしょうし。
またEnsembleが一方的にアルケミストを批判する理由も、「移植主体のメーカー=移植で稼いでいるため企業モラルが低い=ミスを論い叩いても構わない」という、昔のレビュアーが持っていた偏見そのものにしか映りませんよ。逆に角川書店・メディアワークスなどの大メーカーが「花と乙女に祝福を」の移植を行っていたとしたら、Ensemble側も(メディアミックスを視点に入れたキャストの総入れ替えなりOPムービーと主題歌を変更するなりしても)こうしたクレームをつけなかったでしょうし。
こちらのプレイ日記においても移植主体のメーカー(昔におけるKID・インチャネ、少し昔におけるプリンセスソフト・アルケミストなど)に対しては例えオリジナル作品でも皮肉や辛口な批評の割合が強くなってますが(逆にコナミ・アトラスなど真っ当なメーカーに対してはそれらの割合は薄め)、それも昔の時代の偏見を未だに引きずっている事がレビュアーにも多いという証明になってます。
ttp://homepage1.nifty.com/daian/
アルケミストも今回の事件を機に少しは目を醒まして、自社のみでオリジナル作品を作るなりして社会的信用を上げる努力をするなり出来ればよいのですが、それを現状に望むのは酷な話かと。

(注)数ヶ月前に出た「のーふぇいと!」にしても、サクセスとの共同開発、と言えば聞こえはいいですが売れなかった時の損害の責任をアルケミスト一社だけで負うのはあまりにリスクが高いので、他社を引き込んで責任を折半する考えで製作したのではないか?と邪推できてしまいます。
「のーふぇいと!」自体PSPでプレイできるため通勤時間などを有効に活用しながらプレイできますし(大体全ルートクリアまで17~20時間程度)、現状アルケミストがどんな物を作っているのかということを知るためにもプレイしてレビューを書いてみるのも良いかもしれませんね。
M1号 2010/06/15(Tue) 編集
無題
結局は、内輪もめの醜態をユーザーに晒すな。
という点に落ち着くのとちゃいますかね。
というか、連絡ミスっていうか、外部のメーカーが移植するとなると、すり合わせが難しいってのはあるみたいですね。確か、オーガストってメーカーは、夜明け前より瑠璃色なって作品の移植にあたり、自社内にコンシューマー用ブランドを作りましたし。
それにしてもねえ、こんな事は一般企業では考えられんですよなあ。双方とも担当者の首が飛びかねんと思いますが。

あと、全然関係ないですが、いい意見を見つけたので転載。
貴方が守りたいのは、子供ではなく、そういったものを見たくない嫌いな貴方ではないかというのを一度お考え下さい。繰り返しになりますが、「貴方が嫌うこと」は貴方の自由です。それを「規制」することは私たちもしません。
「表現」か「子供を守るか」。この図式がそもそもおかしいのです。正しくは、「表現」も「子供」も両方守る、です。
実にまともな意見だと思いますね。
名無しの人 2010/06/16(Wed) 編集
丸投げは続くよどこまでも
確かに一部のエロゲーメーカーは移植の際に自社のコンシューマ用ブランドを作っていますね。
代表的な例としてはLeaf(これは最早説明不要)、オーガスト(かつては移植はアルケミストから出ていたのですが「けよりな」から自社ブランドで出してます)、みなとそふと(「きみある」移植版の時には自社ブランドから。「つよきす」の時にはプリンセスソフトから移植版が発売されましたが)、千世(微妙にマイナーですが)などが挙げられます。
自社ブランドから出すため下請けに回す必要がなく、基本自社での監修なので今回の「花と乙女」のようなトラブルも発生しにくいなどのメリットはありますが、欠点としてはシステム面などは元ブランドの物にそのまま準拠するため、システム面が悪くなりやすい所が挙げられますね(システム面が悪い=プレイヤーのプレイ意欲を削ぐことは説明するまでもないでしょう)。
アルケミストなどの移植主体のメーカーにしても、自社で自信を持って使えるシステム周りを持っているメーカー自体少ないためHunex(主にアルケミスト・GNソフトウェア・角川書店などの移植作の下請けを担当)・レジスタ(主にGNソフトウェア・イエティなどの下請けだが、最近は角川書店の下請けもするようになった)といったシステム周りに定評のあるメーカーに下請けをさせ移植主体のメーカーから発売、というスタイルが当たり前になってますが、これも冷静に見てみるとメーカーから請け負った仕事を他社に丸投げしている点でエロゲーメーカーからすれば不信につながるように見えてなりません。
M1号 2010/06/16(Wed) 編集
役所みてえ
その丸投げの構造って役所と同じですね。
役所も、独法に投げて、独法は公法に投げる。公法は、更にその下請けに投げる。
というか、この丸投げの図式は普遍的ですね。
この場合、責任って誰が負うんでしょう。
名無しの人 2010/06/17(Thu) 編集
無題
こういう事態の積み重ねが自称硬派とか硬派気取りの人がこういうジャンルを見下す根源に繋がっているというのを真っ先にいだきましたね。

元が元だけに、残念というよりやらかしやがりましたかという感情が先に出てしまいます。
女性安価に答えた物です 2010/06/17(Thu) 編集
説明責任
結局ねえ、ユーザーも、こんくらいでは、怒らないだろ、と言う風に考えてるのかもしれないですけどね。
でも、確かに、自分が買っていなくともですね、こんな事がある。となれば、他社の作品も買う気は無くなりますね。
ちなみに、アカウンタビリティーとは、こういう時に使う言葉らしいですね、本来は。
つまり、本人ー代理人関係において、代理人が失敗した。そしたら、代理人に言い訳させると。んで、納得いかなければ処罰する。
さて、どう言い訳するんでしょうね。とまれ、この丸投げと無責任の構図をどないかせんと、同じ事繰り返すでしょうねえ。
名無しの人 2010/06/17(Thu) 編集
見下されたら発奮か堕落か
>こういう事態の積み重ねが自称硬派とか硬派気取りの人がこういうジャンルを見下す根源に繋がっている~
前々回の書き込みで紹介したサイトの中で、移植主体や低技術力のメーカーを見下す(そこの管理人の場合、ギャルゲーにしろ普通のゲームにしろどこか見下したような言い回しがスタイルとは言えど)理由のようなものが書かれた記事を見かけましたのでご参考にでも。
ttp://homepage1.nifty.com/daian/koiyohou-musubi.htm
ttp://homepage1.nifty.com/daian/yukinko-musubi.htm
ttp://homepage1.nifty.com/daian/infinity-musubi.htm
ttp://homepage1.nifty.com/daian/seireisyoukan-musubi.htm
もしソフトメーカーの人間が読んだなら真面目に製作する気を失くしそうな内容(真っ向から仕事を見下されてるのだから)ですが、そうした評価を見て改善するどころか企業モラルをさらに下げている移植主体のメーカーが多いのもまた事実なのですよ。一例としては、
自社のオリジナル作品を(別ブランド含め)3回も18禁に逆移植して信用を完全に無くし、PSPに移植が集う今において移植すら出せなくなってしまったプリンセスソフト、
他人の褌(ひぐらしのなく頃に)で相撲を取りそれを自分の手柄にして多くの人間の反感を買ったアルケミスト、
「低コスト移植」のためならパンチラより手間のかかる下着モロのCGを修正しないのは序の口、酷い時は他社が昔に出した移植の内容をそのまま丸パクリ(しかしシステム周りがその元の会社を真似てもそれより劣化しているという醜態まで晒してる)までするGNソフトウェア、
DC・PS2で攻略ヒロインを変えてあざとく売るだけならまだしも、「ヤリゲー」を移植する移植基準が不明瞭の上、CGスカスカ・整合性が合わないなど超絶劣化させてしまうピオーネソフト、
電撃G‘sでのインタビューで「コンシューマギャルゲーの火を消さない」と公言した舌の根も乾かぬ直後の冬コミでグッズの配布の時にトラブルを起こし、ユーザーの信用に早速ヒビを入れた(そもそもユーザーの支持を得るにはトラブル対処の能力も必要でしょう。後日に郵送されたとはいえ、冬コミの現場で対処すらされず冬の寒い中で長い間並ばされたユーザーは可哀相)イエティなどが挙げられます。
ほとんどのユーザーは興味の無いメーカーにはとことん冷淡になれるため(そして実際にプレイしてその実態を知る事もないため)、知られる事がないのもまた問題を悪化させているのですが。
M1号 2010/06/18(Fri) 編集
PDCAサイクル
これが回らないのが問題ですね。もっとも、回す気も無いんでしょうが。見下されても、発奮でも堕落でもなく、どうでもいいというのが本音じゃないかと思う。
そういえば、プリンセスソフトなんて会社もありましたねえ…。
名無しの人 2010/06/18(Fri) 編集
卵と鶏、どちらが先か
最早過去のメーカー扱いですか>プリンセスソフト
確かに「当たるを幸い」的な移植の濫発のために知名度だけはありましたが、その移植の大半は質が低く、とどめに小金のために自社のオリジナル作品を逆移植する(しかも3回も)という愚を犯し完全に信用を無くしている為、当然の報いともいえますが。
逆移植版を出していたH℃(プリンセスソフトのエロゲ版ブランド?)も消滅したみたいですし。
「当たるを幸い」的に適当な移植をする移植主体メーカーも問題がありますが(そもそも移植自体が冷え込んでいるためまともに相手にされている作品自体少ないです(注))、俺としてはゲームが出た直後から「コンシューマへの移植」を公言するエロゲーメーカーの方にも問題はあると思います。
最初からコンシューマへの移植を前提にしているためHシーン自体おざなりに描かれ(そうでなくても修正・新規CGへの書き換えに手間の掛かるようなCGは描かれないのでエロゲーの特色も薄い)、エロゲー版で攻略できないヒロインを攻略できるようにするもそのシナリオは適当(新規ヒロインを絡ませるならシナリオ自体書き換えねばならず面倒なため、既存ヒロインの選択肢一つからEDに直行するなどのいかにも「取ってつけた」感が漂う)、そしてエロゲー版が出て数ヶ月程度で出るので需要は低く(その頃には中古でエロゲー版が安売りされているのでそちらを買ったほうが安上がり)、大抵はプリンセスソフト・ピオーネソフトなどが移植を担当(そのため適当な移植になる事多々)など、ユーザーのことを全然考えない移植になりますから。
そうした移植を前提としているエロゲーメーカーも大半は淘汰されているのが救いとは言えますが…

(注)現在ではエロゲーの移植版までプレイして(特に据え置き機)レビューを書く人は少なく、こちらのような投稿型レビューサイトでも「投稿数:0件」が圧倒的に多い、という事態になってますから。
それ故Amazonのレビューくらいしか判断材料がなく誰もやらない、という悪循環になっているのも皮肉です。
ttp://www.psmk2.net/ps2/list.php?genre=42
M1号 2010/06/23(Wed) 編集
消えるのか…(そりゃABのセリフだ
確かに、最近のエロゲは移植前提で、ここだけ切り離せば、すぐにでもみたいな感じのがあるみたいですね。fengのあか坂も、そんな言われ方してました。
そもそも、移植作品は損益分岐点自体が低いとも聞きます。なんで、適当にやっても、原作ファンのうちいくらかが買えばOKなんでしょう。そうなれば、誰がまともにやるものかですね。
そのうち、移植という言葉自体が死語になっていくのかもしれません。悪貨は良貨を駆逐するを地で行ってるんじゃないかとも。
psmk2に関しては、レビュアーが次世代機に移ったというのも理由の一つでは無いでしょうか。一々、ゲーム機を引っ張り出すのは面倒なんでしょう。となれば、PS2の移植版って誰が買ってるんだろうか。
名無しの人 2010/06/24(Thu) 編集
車輪の国の問題の話
あか坂の場合はメディアミックス前提でキャスティングを総入れ替えしたのも批判の元となっていた気がします。最もライトユーザーにとってはキャスティングの変更も昔ほど批判の対象となりにくいため、さして話題にならず終わりましたが。
PS2の移植版を買う人間ですか…10年ほど前なら初回特典や店舗特典を目当てに(そしてそれをネットオークションで転売する事を目当てに)買う人もいたでしょうが、今時店舗特典や初回限定版目当てでは誰も食いつかないでしょうし、かといって一度原作版をやった人がもう一度プレイするにも時間的余裕はないでしょうし(同じ話を2回やる事自体が時間の無駄遣い)、家庭の事情でエロゲー版がプレイできない人にとってそこそこの需要になる(あるいは以前から何度も語っていたプレイ日記サイトのように、エロゲーを殆どプレイせず(プレイするとしたら触手物など、好みの分かれるもの限定)移植版をプレイして代替とする人にとってもそこそこの需要になる)位でしょうか。
それと移植版絡みの話ですが、「車輪の国、向日葵の少女」のイエティからの移植が開発中止になったようです(今週のファミ通でも「車輪の国」の記事が載っていましたが、その時に発売元が5pb.に変更されてました)。イエティからの公式コメントはこちらより。
ttp://www.yetigame.jp/20100623.html
移植の発表から2年近く何もしていなかったこと(仕事の進捗状況を報告する事も、受けた仕事に対して責任を持つ事も普通の企業なら当たり前のことなのにどちらもしていない上、他の仕事(「戦極姫」移植など)を優先するのだからどうしようもない)を棚に上げて他社にその仕事を丸投げする時点で救いようがないですが。
この件でイエティの信用が大幅に低下したのは間違いないです(そもそも受注した移植の仕事も満足にこなせないメーカーに誰が自社作品の移植を託せるのでしょうか)。
M1号 2010/06/27(Sun) 編集
そうすると
将来的には、市場規模の拡大は望めそうも無いですね。このままジリジリと縮み続けるんじゃないでしょうか。
というか、イエティひでえなあ…。DearMyFriendだったかな?糞移植やらかしたって聞いたことあったんだけど。これ、言い方悪いですが、淘汰された方が良いでしょうね。
5pbは、割とちゃんと仕事してるんじゃないでしょうか(ただ、シューティングの移植でやらかしてた気がするんですが)。それと、いわゆる次世代機への移植は、PS2よりも金がかかるそうです。となると、PS2の寿命が来た時が、移植市場の終焉でしょうね。まともに移植出来るメーカーも無いでしょうから。
名無しの人 2010/06/27(Sun) 編集
他人の失策は自分の好機に繋がるのか
まあ、確かにイエティなら淘汰されても仕方ないですね。
その商法からして他の会社の劣化版といった形で(同人作品を移植したりとか、KID破産に乗じて自社オリジナル作品を作ったり(それ自体もアニメだけは別の意味で有名になりましたが、実際のゲームは劣化KIDといった感じ)、どう見ても「ネタ」として有名な作品を移植したりなど)、自社ならではのオリジナリティに欠けてましたし、その挙句として身の程を知らずに自社の受けた仕事に対して責任を持たないのですから、ユーザーだけでなくビジネスパートナー(候補含む)の信頼を失っている時点で最早ダメダメですが。
5pb.以外なら角川書店あたりが仕事を引き継ぎそうなイメージがありましたが(例えそれが露骨なまでのメディアミックスの布石だとしても)、角川が「車輪の国」の移植権を取らないのはどことなく不思議に感じます(そちらの方がまだイエティも角川書店に対して心象はいいでしょうし)。
例え淘汰されたとしても、勝手に別ブランドを立てたり(これはプリンセスソフトが昔使った手ですが、それでもメインブランドと同じ手を取ったら信用を莫大に失い自滅する事だけは一緒)、スタッフは他の移植主体メーカーに移籍してそこの開発チームとして同様に移植に携わる(ここの所アルケミスト・GNソフトウェアなどが妙に移植を濫発するのもそうした「敗残兵」を糾合して開発チームを増やしているのかもしれません)などの手を取りそうな気はします。
こちらの新作「L@veOnce」も、出すブランドのスタッフの面子や取る手段から、プリンセスソフトのスタッフを糾合してイエティが新ブランドを立て仕切り直しを考えてるのではないか?という邪推ばかりが浮かんできます。
ttp://maid-meets-cat.com/
5pb.ならある程度は信頼できるとは思いますが(逆説的に他の殆どの移植主体メーカーに信頼が置けないという照明にもなりますが。今回はある意味「棚ぼた」的な移植のお鉢が回って来たとしても、大局的に見れば他社が放棄した仕事をちゃんと完成に結び付けられるので、イエティが失った「信用」をそのまま棚ぼたで手に入れることができる)、しかし問題は発売が今年の10月28日という所と、Xbox360での発売という事ですね。
これからマスターアップするにしても時間は足りないでしょうし(イエティがどこまで仕事を進めていたか(あるいは水面下で5pb.への移植作業の引継ぎが行われておりどこまで仕事が進んでいるか)にもよりますが)、Xbox360での発売という事でファミ通のクロスレビューの対象外とされ話題にもならず消える(ただでさえライトユーザーは投稿型のレビューでも信頼できる指標がなかったら買わない)危険も高いですが。
それにPS2が寿命を迎えたからといっても、そうそう簡単に移植市場が終焉を迎える可能性は低いと思いますよ。
SS→後期PS→DC→PS2→PSP・Xbox360と移植の流れは当時の(移植を出すのに)最も適した機種に移りながら生き延びているわけですし。
本当の意味で移植市場が終焉を迎えるのは、移植主体メーカー全てがエロゲーメーカーからの信頼を失い、かつユーザーにも求められなくなった時だと思いますが。
M1号 2010/06/28(Mon) 編集
どうなるのか
確かに、本当の意味での終焉はそのときでしょうね。
個人的に感じていた事なのですが、こんなけ投げやりなのは、どのみちPSPや360でやれる自信も無い。どうせ吸収か潰れるか。なら、当たるを幸いに適当に出してしまえみたいな意識があるからなのかなとも。敗残兵集めと繋がりますしね。どのみち、拾ってくれるとこもあるだろうし見たいな感じで。
角川は次世代機で何か移植を手がけてましたっけ。開発環境が違うので、もしかしたら次世代機には、深入りしない方針なのかとも思いますが。開発費もかさみますしね。
名無しの人 2010/06/30(Wed) 編集
人財も版権もどこへ行くのか
考えてみれば移植主体メーカーの人材は悲惨な存在かもしれません。
他社が製作した物の手直し(例えばシナリオ・CGなど)が主体なためいつまで経ってもクリエイター自身の実績にならず(自社でオリジナル作品を制作してそれらに深く関与したならまだしも)、胸を張れるような経歴はないので、ある程度以上の知名度・実力のあるメーカーならそんな中途半端な人材は必要としない。
下請け主体メーカーにしても多く移植の下請けに関わってもそこまで多く人を養える力はないので、実績も実力もない人間など最初から欲しがらない。
かといって独立するにしてもそれ相応の実力や人脈が求められるため、実績・人脈共にないクリエイターが新規で会社を建てても1、2作出して終わるのがオチ。
それ故移植主体メーカーが潰れた際に、「敗残兵」として似た様な移植主体メーカーに移籍するしかないという選択しか残っていないわけです。
後、角川書店ですがPS3で「FORTUNE ARTERIAL」の移植を出すみたいですよ。
ttp://newtype.kadocomic.jp/fortune/
今はまだ移植だけかもしれませんが、そのうちに角川書店も自社オリジナルのギャルゲーを出しそうな予感はしますね。思えば角川自体で出した自社オリジナルのギャルゲーは全く無く(あっても原作物など)、そういう点ではアルケミストやイエティにも負けているわけですし。
それ故前の書き込みで挙げた「角川書店への移植権の譲渡」にしても、最初はエロゲーの移植権譲渡から始まって(誰でもタダで物を貰って喜ばない人間はいない。特に「話題作」と呼ばれる作品の移植権なら尚更)、最終的には自社オリジナル作品の版権の譲渡に移行しそうな予感がします。
以前にも語ったようにエロゲーに逆移植したところで儲けは多寡が知れていて、それで信用を莫大に無くしては割に合わない。かといって折角の版権を塩漬けにしていても利益を生むわけでもない。だったら有力メーカーにオリジナル作品の版権を売り払った方が(続編もそちらから出るとしても)少なくとも利益になる、と考えてしまう時代が来そうで怖くはありますが(どうせライトユーザーは「有名メーカー」の作品であれば何の疑いも無く飛びつくのですから、版権を譲渡してもそこに至る事情まで知る気もない)。
M1号 2010/07/15(Thu) 編集
良い見通しではない
妙ですね。オーガストはARIAを設立したのはコンシューマーへの移植の為のはずだったんですが。
そこから考えると、最終的には次世代機でもやっていける資本と技術のあるところへ、再編されるんじゃないですかね。次世代機は金かかるらしいですし。
しかし、版権が売られたとしても、事情を知らないユーザーにしてみたら、開発元が変わったと知らんわけですしね。今回のようなゴタゴタが増えそうな予感。
名無しの人 2010/07/18(Sun) 編集
新ブランドを胡散臭く感じるのは何故か
確かに、オーガストもコンシューマへの移植に際しARIAブランドを立ち上げたのに、何故角川書店から移植が出るのかが理解できませんね。優秀な下請け企業(角川だと最近ならレジスタが下請けになっている頻度が高い)にシステム周りを引き受けてもらう事が目的なのか、それともメディアミックス目当てなのか(そこらへんの移植メーカーではメディアミックスまで考えられるほど資金力も無いため)。
新世代機への移行に当たり、中小の移植主体メーカー同士が合併しあって新ブランドを設立し、一つのブランドを成立させそうな予感はしますね。資金の存在を一本化することで新世代機にも対応できる程度の資金を捻出できるでしょうし。
以前に挙げた「L@veOnce」を出すブランド・MaidMeetsCatにしても、企業母体の存在すら見えませんし(アルケミストなら加賀電子、イエティならヴューズといった具合に企業母体は存在する)、2010年10月以降の移植主体メーカーの発売予定が5pb.と角川グループを除いて全くといっていいほど無いですし(公式サイトを見てもアルケミスト・GNソフトウェア・イエティなどのメーカーも全社で新作の発表は無い。これはある意味奇妙な動き)、かといって移植主体メーカーが新ブランドを設立するにしてもそこに人員と予算を回せるような余裕は無いでしょうから(それ以前にほとぼりを冷ますために設立するようなメーカーも無いでしょう。イエティにしても新ブランドを立てる以前にメインブランドの製作予定が「未定」なのだからどうしようもない)、そうした中小の移植主体メーカーが合併して作る(予定の)新ブランドではなかろうか?という邪推ばかりが浮かんできます(妙に電撃PSがプッシュするのも不審に思えますし)。
しかし合併して一つのブランドになったとしても、製作の指揮権の確立などで不統一が目立つなどの問題を抱えそうですが。
M1号 2010/07/29(Thu) 編集
元が胡散臭いからでしょう
FAは、漫画もありますし、アニメ化もされますしね。そういう判断が働いても不思議では無いですね。
しかし、やはり最終的には、角川、5pb、それと合併メーカー1か2社くらいに落ち着くような気がしますけどね。その辺の統合は、徐々にしていくのでは無いでしょうか。現行のブランドもやりつつ、新ブランドではなく、一度ブランドを完全に整理してというやり方も考えられますし(本家のエロゲ業界では、中身が同じで名前だけ変わるのはよくある)。それに、同じ会社内でもラインが複数あるというのも考えられる形ですし。何にしても、PS2は過去のハードにならざるを得ないですから。
名無しの人 2010/07/29(Thu) 編集
版権は塩漬けか逆移植かTCG参戦か
以前にコンシューマでも別ブランドを設立したのはプリンセスソフトにおける「Nine‘sFox」の例がありますよ。
メインブランドのほうで「夏色の砂時計」の18禁逆移植をやらかしたためにほとぼり冷ましのために立てたというイメージは強いですが、第1弾の「乙女の事情」だと逆移植の可能性は低い(そもそも売れなかったし、絵柄的に野暮すぎて逆移植しても「ネタ」としか見られない)と見られてました。
ttp://nines-fox.jp/otome/index.html
しかしメインブランドで「夢見師」を18禁逆移植し(ギャルゲーに慣れた人なら逆移植フラグ(しかも寝取られ・陵辱などあまり良くない方面のフラグだが)が元作品から見えていた)、サブブランドで「熱帯低気圧少女」を18禁逆移植する(これも村上水軍がキャラデザ、攻略不可能なヒロインの存在など逆移植フラグが見えていた)という事をしたため信用を完全に無くし、サブブランドが活動停止状態になり(実質潰れたようなもの)メインブランドも後を追うように活動停止状態(PSPへの移植全盛だというのに)と言う憂き目にあったわけです。
ちなみに「夢見師」と「熱帯低気圧少女」の18禁版の情報はこちらから(H℃も消滅しているためギュッと!のページになります)。
ttp://gyutto.com/i/%E5%A4%A2%E8%A6%8B%E5%B8%AB/item10590
ttp://gyutto.com/i/item9953/af-256
この事からサブブランドを立てる(あるいは経営統合して新ブランドを設立する)にしても、以前のブランドと同じ失敗をしていれば信用を失い自滅する事は確かですし、何より新ブランド設立でメインブランドでやらかした事のほとぼりを冷ませるほど甘くはない、ということが見えてきます。
それに例え移植主体メーカー同士が合併して人員を再編し、新ブランドを2つ以上立てられるほどチームが作れたとしても、現在移植市場自体冷え込んでおり、また移植主体メーカーのモラルの低さ(以前に語ったイエティにおける「車輪の国、向日葵の少女」の諸問題)に警戒するメーカーも多くなっているため、尚更自分の首を絞める事にも繋がりかねませんが…
話は変わりますが、TCG「Lycee」に5pb.が参戦したようですよ。この事がきっかけとなってコナミだのメディアワークスだのワンダーファームだのコンシューマのギャルゲーで覇を競った企業が参戦しそうな予感はします。
ttp://www.lycee-tcg.com/release_2010summer_5pb100.html
この方法も折角のオリジナル作品の版権を利益も生まない「塩漬け」にしたり、逆移植してわずかの利益と引き換えに信用を莫大に無くすよりは、TCGに参戦して少しでも正しい方向に利潤を手に入れる方法に繋がりそうですが、他の移植主体メーカーではオリジナル作品の知名度が低く(ビジュアルファンブックでさえ出てない作品が多いのだからまともに知っている人も少ない。また原作となるゲームそのものがマイナーだと特殊能力の設定なども非常にし辛い)、オリジナル作品の本数自体少ないことも(せいぜい1~2本。この程度の本数では後のバージョンupでの追加カードも期待できない)相成って、移植主体メーカー同士で「企業連合」として参加しなければ勢力にすらなりはしないでしょう。
その場合だと翔泳社・ファミリーソフトといったかつての「負け組」企業などとも組まねばならないでしょうし(あちらもゲームアーカイブスでの過去作品配信も惨敗したため、版権を塩漬けにせずエロゲー会社にも売らないやり方ならこれしか方法は残っていないが、さらに知名度が低いのがネック)、そもそも「企業連合」という名の「その他大勢」に対し、シルバーブリッツが参戦を喜べるほど参加メーカーに不足はしていないのも問題ですが。
M1号 2010/08/22(Sun) 編集
どのみち
前にも言いましたが、移植市場に関しては以前の様な、移植版もそこそこの品質があったみたいのは望むべくもありませんね。5pb以外は、PS2と一緒に心中って形になるでしょう。そもそも、360やPS3にしたところで、何れは後継機が出るわけですしね。現状の新型機に対応で着てないメーカーが対応出来るのかと思います。
どのみち、撒いた種を自分で刈ってる形に近いので、同情できませんね。
リセについては、よく知らないのですが、それだと企業連合と言うよりは、負け組み連合と呼んだ方が正しくないですかね。
名無しの人 2010/08/31(Tue) 編集
嘘とごまかしといい加減のメッキはいつ剥げるのか
思えば今回の事件の発端にしても、移植主体メーカーの「ごまかし、いい加減をまかり通らせる」体質が根底にあった気がします。
アルケミストにしてもEnsembleが移植に監修していないことをいい事にOP曲とムービーを勝手に改変したことが問題の根幹で、相手側が告発しなければそれを「PS2版の新要素!」とさも移植元も完全に同意したかのように売り出した(ゲーム誌などはそんな事情など知らない(知ってても黙殺するか口裏を合わせるだろう)ため、嘘を突き通せば「真実」としてまかり通る)でしょうから。
最も告発したEnsemble側も「移植に監修していない」ということを曝け出しているのですから、自社の作品を移植することに対して移植権を与えて丸投げすればそこそこの作品に仕上げてくれるだろう(会社のネームバリューもそれなりにある(またはファミ通などのゲーム誌でも広告を打てるメーカーだから)のでヘマはやるまい、と昔のプリンセスソフトあたりに移植を委ねるエロゲーメーカーの心理に似ている)と彼らの「ごまかし、いい加減」を黙認してるも同然です。
そうして移植権を丸投げするものですから、GNソフトウェアのように公式HPにおけるゲーム画面の紹介にPC版の画面をそのまま使う(パンチラなどのCGを修正していないことを悟られないための苦肉の策か、それとも「水月~Portable」の時のように他社が昔出した移植を丸写し(しかも「ホワイトブレス」の移植は破産の数日前に出たので移植版を知っている人間も少ない)したことを悟られないための苦肉の策かは判りません)ような好き勝手を許す土壌も出来ているわけです。
ttp://www.piacci.co.jp/wbpe/story.html
そしてレスの中で語ったイエティにおける「車輪の国、向日葵の少女」の移植断念&5pb.への移植権移譲にしても、イエティも移植権獲得後2年放置して最早「只今鋭意開発中」という嘘をつき通せなくなり(最も嘘をつき続けたところであかべぇそふとつぅに告発され、それと共に開発の進捗状況が暴かれたでしょうが)、自分たちの信用まで無くすような形で失態を晒す羽目になったわけですから自業自得としかいえません(どうせ移植が不可能ならば早い段階でその旨を白状して潔く頭を下げればよかったのに、「ごまかし、いい加減」を当たり前とする体質がその結論を引き延ばし結果的に自分の首を絞めただけに終わった)。
しかし角川グループと5pb.以外の移植主体メーカーがPS2と共に心中するにしても、HuneXのように巻き添えを喰らいかねない(VRIDGEやレジスタなどの下請けメーカーは角川グループに擦り寄っているため自然と下請けの頻度は低くなり(5pb.は基本的に下請け企業にシステム周りを委ねる必要がないのでそちらに売り込む必要はない。プリンセスソフト・サクセスのように下請け企業に頼らないが自社のシステム周りはお世辞にも良いとは言えず、ただ単に下請け企業に回す金が惜しいであろうメーカーと違うのだし)、移植主体メーカーの倒産ラッシュがもし起きたら移植の仕事も激減し自分たちの危機につながる)下請けメーカーが移植の実態を暴露し(内部告発なので匿名の告発よりは信憑性も高く、何より彼らの逃げ道である『ブランドを畳んで何事も無かったかのように新ブランドで再出発』を防ぐ効果も期待できる)移植主体メーカーを道連れにする可能性もありますが…
移植主体メーカーでもアルケミスト、GNソフトウェアなど一部はXbox360で移植だのオリジナル作品だのを出してますが、現在Xbox360に移植するメーカーが少ない(5pb.とプロトタイプくらいか)ためそこそこの評価は得られても、PSPなどに移植しては勝算は無いため(ソフトの絶対数が多い分評価も分散し、結果として評価されず終わる)競合相手の少ない場所に逃げ込むという臆病さしか見えてきません(そもそも「安直に考えたことは、誰もが立案し実行しうる」ことは常識で、目先の小銭に満足していると競合相手が作品を濫発しPSPと同じ事態を招くのは容易に想像できる事態)。
こちらの「のーふぇいと!」のレビューも、Xbox360でアドベンチャーゲームが少ない、ということを割り引いても、「正当な評価」と見て取るか、「過大評価だ」と見て取るかは結局プレイヤーの判断能力と冷静さに委ねられているわけです。
ttp://www.gamers-review.net/title.php?title=511
話は変わりますが他の移植主体メーカーが、たとえ企業連合という形でLyceeに参加したとしても、「負け組連合」と揶揄されるようなオリジナル作品の絶対数の少なさや知名度の低さゆえに、あからさまな「ネタカード」要員としてしかシルバーブリッツ側に使ってもらえない可能性は高いでしょうね。
かといって競合相手である「ヴァイスシュヴァルツ」や「シルバーカオス」に参戦したとしても(あちらのほうが角川グループの息のかかったTCGですし)、角川系列の作品でもなく知名度も低い移植主体メーカーの作品など歯牙にも掛けられないですし、何より「コンシューマギャルゲーの火を消さないために協力しているメーカー」と売り出しても、そうした嘘でごまかせるのはかつてのデジキューブの如くギャルゲーや萌えコンテンツの動向に興味の無い手合いくらいという点(それゆえ情報・動向を正確に把握できている人には「参加させるほどの価値も無い」と切り捨てられる)で圧倒的に不利ですし。
M1号 2010/09/05(Sun) 編集
後日談のはずが新たな波乱へとつながった
以前にこちらの記事へのレスで語った「L@veOnce」ですが、「発売1週間後でPS3での完全版発売を発表」と言う前代未聞の事態になりまして(11月号のコンプティークにその情報が掲載されています)。
発売後に18禁逆移植版を出すならまだしも(そちらも繰り返すと信用を0以下のマイナスに至らしめるのですが)、PSP版発売後すぐに「完全版」の発売を発表するということ自体この記事のタイトルである「自社作品に責任を持つと言う意味」から逸脱していますし、また知名度を(負の意味で)上げてもその代償として将来的な信用を失うリスクを考えれば普通の企業ならそんなことはしないですし、こうした事態がまかり通るようになればギャルゲー全体の衰退につながるため、決して風化させてはいけない問題だと思います。
以前の書き込みでも「「MaidMeetsCat」の企業母体が存在しない」と書きましたが、それもそのはずでこのメーカーの正体はプリンセスソフトと容易に想像できます(それもそのはずで、全く関係無いであろう「Φなる・あぷろーち2」の背景CGを使い回していたり、背景CGにΦなる2のキャラが存在していたり、スタッフの面子がほとんどプリンセスソフトと同一など証拠となる物があまりにも多い)。
大方自社の本ブランド復活のためのダミーとして立てたブランドなのでしょうが、それであれば完全版含めて売り上げを手にしたらMaidMeetsCatは用済みとなり(それゆえに裏のつながりを理解していないユーザーがいくら叩いたとしても痛くも痒くも無い)、プリンセスソフトはそこで手に入れた資金を元手に「華々しく復活」するという将来図が見えてきます。
ライバル達に目を向けても、5pb.は昔の作品の移植だけで手いっぱいの上角川グループに睨まれているからPS3に参戦してくる可能性は低いためいずれはジリ貧になるでしょうし、アルケミストは「うみねこのなく頃に」の移植権を得た代償と言わんばかりにあちこちの移植元とのつながりをダメにして追い込まれていますし、GNソフトウェアはF&Cと心中を図っているかのような移植しか出せませんし、イエティは「車輪の国、向日葵の少女」事件で移植元の諸メーカーからの信頼を無くしている有様ですし、プロトタイプはKey系の移植と言う金の卵を産む鶏がいるため妙な色気を出してくる危険性は少ないですし、今復活すれば自分達が「コンシューマギャルゲーの火を消さないため活動しているメーカー」として主役になれる、と安直に考えてこんなことを行ったのかもしれませんが。
しかし引っかかるのは、1年半近くニート状態(移植・ベスト版・関連グッズのいずれを出してたわけでもなく、下請けをしていたわけでもないため収入は0に近く、ただ資産を食い潰していたも同然と言う点で)のプリンセスソフトにPS3で開発を行えるような資金(PS3は開発費用が高く、たかだか「紙芝居ゲー」の制作のために使ってたら赤字は確定する)があったのかどうか、あるいはプリンセスソフトを資金面で支援し続けるメーカーが存在してたのか(いくらなんでもニート同然の会社に資金を与え続けるほど資金が余ってるメーカーが存在するのか疑問ですが。ライバル会社を牽制する為に力を付けさせるにしても、アルケミストなどに投資する(或いは移植主体メーカー同士の統合を進ませ資金・人材を一本化させる)方が遥かに有益でしょう)が一番の疑問ですが。
少なくともコンプティークの記事を確認した上で、改めてこの件についての草薙さんの意見を記事にされるとよろしいかと。
M1号 2010/10/10(Sun) 編集
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