すっごい久々にエロゲについて書いてみようと思います。偶然にも本日はネタが多かったのでたまにはね。
当然ですがチラシの裏なので気に障ったらスルーの方向で。
■「某完全版とやらはNavelやら西又は全く関与しておりませんので~!」
さてさて、この記事を見た時に思ったのが今回の完全版も含めて、今後とも復活したBasilとは一切仕事上での付き合いが無くなっているという事でしょう。おそらくは復活のニュースでたくさんの質問があったのでこの様なコメントをブログに載せたとは思いますが、個人的には予防線を張っているように思えますね・・・何かしらきな臭いモノを感じていたようにも見受けられますが。
そして何よりも重要なのが今回の「それ散る 完全版」というものが以前のそれ散るとはガラリと変わってしまう可能性を秘めてしまったという事ですね。
何故かと言えば女史のコメントにあるように「全く関与していません」という文字があるように絵的なものには一切関与していないからです。という事は新規の絵はおろか、描き直しや新キャラなども描いていないという事ですから。そうなると今回の完全版の何が『完全版』なのかが非常に胡散臭いからです。
シナリオを追加するにしても新規の絵は一切入らない、もしくは似たような絵描きさんを連れて来て描かせるということもアリでしょうがそうなると以前の絵との差異を埋める為に結局全編描き直す羽目になるでしょう。もしかしたら以前の絵を使いまわす可能性もありますが今となってはあの絵では新規ブランドにすら劣っているでしょうから厳しいと言わざるを得ません。
そして極めつけが次の一文でしょう。
>ジャクソンさんも西又も「俺たちに翼はない」の製作1つですよんヽ(´ー`)ノ
それ散るに参加していたライターの1人である王雀孫氏の不参加が確定してしまった事は想定以上に大きい。それ散るは西又女史と王雀孫氏が関わっていたからこそ期待されていた部分が大きいからです。私にしても現在Navelで開発している「俺たちに翼はない」の開発が急務である以上(Preludeで反感を食らっているので延期は避けたいでしょうから)、同時期に2つの作品に携わるのは不可能と思っていましたからね。
そうなると悪い前例が鎌首を擡げてくるのですが果たしてどうなるか。
ただ、冷静に考えるとそれほど分の悪い賭けではないんですよね。だってわざわざ数年前に消滅したブランドを復活させるくらいですから資金を出資している法から見れば勝算があるんでしょうね。「つよきす2学期」にしても評価は悪いながらも売り上げは相当良かったんですから、おそらくはそれを狙っているんでしょうね。
まあ、そういう訳で当面は誰が製作スタッフとして関わってくるのか注目してみようと思っています。
んで次の話題に。
■Leafは何時まで過去の遺産を食い潰すのか? ( 「りきおの雑記・ブログ」さんより )
ちょっとタイムリーだったので反応してみました。実は某イベント用にこのネタを書いている最中だったので(何
という事でごく簡単にコメントしてみようと思います。
冒頭の作られた作品が悉く失敗しているというのは半分正解で半分間違っていると私は考えていますね。確かに作品的な評価で言えば失敗している作品が多いでしょう。しかし、↑のBasil復活劇に書いたように商業的な意味合いで言えば成功しているとは思います。普通に万単位で売れる作品はエロゲ業界ではそうはありませんからね。そういう意味ではメーカーの土台は思いの外しっかりしているんじゃないでしょうか。
で、それを踏まえてもらって今のleafの動きについてコメントするならば、私にはいよいよLeafが新しい展開に移ろうとしているように感じます。
それってつまり、
本格的にエロゲ開発からアニメーション製作会社に転換しようとしているんじゃないかという事です。
ただし、少なくても今は、ですが。
実は「フルアニ」をレビューしてから色々と考えていました。そして最近になってからのWHITEALBUMのアニメ化などの動きを見るといよいよ本気でアニメ作りをしようとしているんじゃないのかなぁと。
何故そう考えたかというと「フルアニ」でシナリオライターが居なかった事がどうしても引っかかっていたからです。あの作品は確かにシナリオなんて存在していませんでしたが、ある意味、ライター抜きでどれだけの物(エロゲ)が作れるのか実験していたのではないでしょうか?(そういう意味ではシナリオを必要としない麻雀は都合が良いように思う)
それならば失敗しようが成功しようが大した問題ではなく、あくまで作品1つを犠牲にしてノウハウとデータの蓄積に使っていたと思えば安くないでしょうか? それが今後のエロゲの主流になると思えば。
そうしてみると足りないものはただ1つ。それはアニメを作る手法。
元々エロゲ作りの手腕があるんですから補うものはハッキリしています。それこそが今年に入ってからのTVアニメへの本格的な参戦の意味するところだと私には思えます。
その苦労が実を結び、2、3年後に全編フルアニメーション化された作品がリリースされるような気がします。それこそ本当にTVアニメと遜色ないような作品がオールユーザーに提供できた時に再び業界の旗手としてLeafが君臨する事は決して夢ではないでしょう。
りきおの雑記さんは「過去の遺産を食い潰している」という過去作品のリメイクですが、leafにとっては大した問題ではないのでしょうね。「痕」「雫」「ToHeart」の過去にヒットした作品のイメージを引きずるよりもスッパリと切り捨てて新たなLeafを生み出す方を優先しただけに過ぎないのですから。むしろビジュアル面をリメイクして出す分、ユーザーには親切な気がしますね。何処とは言いませんが平気で逆移植前提で新作を作るメーカーもあるんですから・・・。
ただLeafは注意しなければならない事があります。
それは時代の変化に対して常に注意しなければならないという事です。
徐々にアニメーションを採用しているブランドも増えてきていますから決してゆっくりは出来ないでしょうし、ひょっとするとアニメーションよりも革新的な手法が生まれる可能性も否定出来ませんから。
果たして再び業界のトップに立てることが可能なのか。
leafの動向には今後とも注目する価値はあるでしょう。